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歯科矯正とは?歯並びを整えるメリットと治療方法をわかりやすく解説
「歯並びが気になるけれど、矯正治療は見た目のためだけ?」
このように思っている方も多いのではないでしょうか。
歯科矯正は、歯を少しずつ動かして歯並びや噛み合わせを整える治療です。
見た目を整えることはもちろんですが、歯並びによっては歯みがきをしやすくすることや、噛み合わせを改善することも治療の目的になります。
今回は、矯正治療の基本についてわかりやすくご紹介します。
歯科矯正では何をするの?
歯は、一定の力をかけることで少しずつ位置を変えることができます。
矯正治療では、この仕組みを利用して歯を少しずつ動かし、
- 歯のガタガタ
- 出っ歯
- 受け口
- 前歯が噛み合わない状態
- 歯と歯のすき間
- 噛み合わせのずれ
などを改善していきます。
歯を動かす量や方向は人によって異なるため、レントゲンやお口の写真、歯型などを確認しながら治療計画を立てます。
矯正治療にはどんな方法がある?
現在、成人の矯正治療では大きく分けて、
ワイヤー矯正とマウスピース型矯正
があります。
ワイヤー矯正
歯の表面に小さな装置をつけ、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。
細かい歯の動きをコントロールしやすいため、幅広い症例に対応できます。
一方で、装置が歯に固定されているため、歯みがきが難しくなることがあります。
2025年の研究では、ワイヤー矯正中には歯の表面に白く濁った部分が生じる「初期むし歯」が比較的多くみられることが報告されています。これは歯みがき不足などによって歯の表面からミネラルが失われることで起こります。
そのため、矯正治療中は普段以上に丁寧な歯みがきが重要です。
マウスピース型矯正
透明なマウスピースを交換しながら歯を少しずつ動かす治療です。
装置が目立ちにくく、食事や歯みがきのときに取り外せることが大きな特徴です。
近年の研究では、比較的単純な症例では、マウスピース型矯正とワイヤー矯正で治療結果や治療期間に大きな差がないケースも報告されています。
また、取り外して歯みがきができるため、歯ぐきの状態を維持しやすい傾向も報告されています。
ただし、すべての歯の動きがマウスピースで同じように得意なわけではありません。
歯を大きく回転させる場合や複雑な歯の移動では、ワイヤー矯正の方がコントロールしやすい場合があります。
マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらがいい?
「どちらが優れている」というより、歯並びや治療目標によって適した方法が違うと考えることが大切です。
マウスピース型矯正は、
- できるだけ装置を目立たせたくない
- 食事のときは装置を外したい
- 歯みがきをしやすくしたい
という方に向いている場合があります。
一方でワイヤー矯正は、
- 歯を大きく動かす必要がある
- 抜歯を伴う複雑な治療
- 細かな歯の位置調整が必要
といった場合に適していることがあります。
近年の研究でも、抜歯を伴わない比較的単純な治療では両者の結果に大きな差がみられない一方、複雑な抜歯症例ではワイヤー矯正が有利な場合があると報告されています。
矯正するとむし歯や歯周病にならない?
矯正したからといって、むし歯や歯周病にならなくなるわけではありません。
むしろ治療中は装置の周囲に汚れがたまりやすくなるため、適切なケアをしないとむし歯や歯ぐきの炎症が起こる可能性があります。
特にワイヤー矯正では、
歯ブラシ+歯間ブラシなどを使った丁寧な清掃
が重要です。
マウスピース型矯正でも、歯が汚れた状態でマウスピースを装着すると、むし歯のリスクが高くなる可能性があります。
矯正中も定期的に歯科医院でむし歯や歯ぐきの状態を確認することが大切です。
矯正治療に痛みはある?
歯を動かし始めた直後には、歯が浮いたような感覚や噛んだときの痛みを感じることがあります。
多くの場合は数日程度で落ち着いていきます。
最近の研究では、マウスピース型矯正の方が治療開始直後の痛みが少ない傾向も報告されていますが、個人差があります。
矯正が終わったら治療終了?
ここは非常に重要です。
歯は矯正治療で動かしたあと、元の位置に戻ろうとする性質があります。
これを**「後戻り」**といいます。
そのため、矯正治療終了後は「リテーナー」と呼ばれる装置を使い、歯並びを安定させる期間が必要です。
治療が終わったからといってリテーナーを使わなくなると、歯並びが再び変化する可能性があります。
そのため、矯正治療では
歯を動かす期間+治療後に歯並びを維持する期間
まで含めて考えることが大切です。
大人でも矯正治療はできる?
矯正治療に明確な年齢制限はありません。
歯や歯ぐきの状態が良好であれば、大人になってからでも治療できることがあります。
ただし、歯周病が進行している場合には、先に歯周病治療を行う必要があります。
歯を支える骨が少ない状態で無理に歯を動かすと、歯や歯ぐきに負担がかかる可能性があるためです。
まとめ
歯科矯正は、単に歯をきれいに並べるだけの治療ではありません。
歯並びや噛み合わせを整えることで、見た目だけでなく、歯みがきのしやすさや噛みやすさの改善につながることがあります。
現在は、
ワイヤー矯正
マウスピース型矯正
など複数の方法がありますが、どの方法が適しているかは歯並びや治療内容によって異なります。
また、矯正治療にはむし歯や歯ぐきの炎症、治療後の後戻りなどの注意点もあります。
「マウスピース矯正ができるのか知りたい」「自分の場合どの治療方法が合っているのかわからない」という方は、まず現在の歯並びや噛み合わせを確認し、ご自身に合った治療方法を相談することをおすすめします。